実は「ぽじ通」というブログ名を決めるまでに1年ほど悩んでました。
ブログを書く目的って人それぞれですけど、書くからにはやっぱ誰かに読んでもらいたいじゃないですか。
もちろんいい記事を書くことが大切だけど、読んでもらうためには覚えやすいブログ名であることも大事。
覚えやすいってことは誰かの記憶に残ること。
今日は「覚えやすいブログ名=おもしろいブログ名」なのか?とか、めずらしくマジメに考えてみたよって話。
おもしろいってナーンなんすか?
ナーン?
ナンじゃないの?って。
思わず手に取ってしまった。
先日「面白いって何なんすか!?問題」という本を読みました。
博報堂のクリエイティブディレクターである井村光明さんが書かれた一冊です。
ブログというよりキャッチコピーの仕事をしてる人に向けた本だなって思ったんだけど、タイトルがめちゃくちゃ気になったんでノリと勢いで買いました。
井村さんはUHA味覚糖「さけるグミ」のCMを作られた方で、そのCMで受賞もされているとにかくスゴい人です。
小学生みたいな褒めかたでゴメンナサイ。
もちろん他にもたくさんの作品を担当されてますよ。
ってことで、まずは答えです。
「面白い」とは「似ていないこと」
井村光明『面白いって何なんすか!?問題』 ダイヤモンド社(2020年) p119
要するに人と違うことをしろ!誰も見たことないものを作れ!ってことですね。
「そんなん読まんでも分かるわ!」ってツッコまれそうですが、ちょっと冷静になりましょう。
あたまの中の引力
おそらくこの記事を読みに来てる人って今からブログを始めようと思ってる人か、自分のブログ名に悩んでる人でしょう。
ブログを始めるときって何もわかんないんで、「ブログ名 決め方」みたいな感じで検索しますよね?
それを参考に自分でめっちゃ考えまくって「もうコレしかねぇ!!」という名前をひねり出すわけです。
でも、その渾身のブログ名がすでに誰かに使われてたってことないですか?
僕はあります。
クソあります。
もはや残酷なくらいに。
神は僕にブログを書くなと言ってるのか?とまで思ったくらいです。
「ブログ名 決め方」で検索すると、具体例が載ってるブログが上位に表示されます。
「◯◯ラボ」とか「◯◯ナビ」みたいなのがズラーッと書いてあるアレです。
こういうサイトってみんなが参考にしてるんで、どうしても似たようなブログ名がたくさん出てきちゃうんですよ。
で、いざ自分がブログ名を考えるときになると、無意識のうちにその参考例が刷り込まれてしまってるから、
なんか似ているブログ名 = おもしろくないブログ名
になっちゃうんです。
でもね、分かるんスよ。
悩みまくった末、自分で一生懸命考えたブログ名だからカッコよく見えちゃうんだよね。
実際に僕もそうだったし。
「面白い」や「目立つ」には基準がないから、頭のどこかが過去に見た何かの引力に引っ張られて、それに似てくると無意識に安心するのかもしれない。
井村光明『面白いって何なんすか!?問題』 ダイヤモンド社(2020年) p121-122
超人気のあるブログ名
有名ブロガーが書いているブログってのはとても参考になります。
「あ~こんな感じで書くのか、いっそのことこのまま文章パクりてぇ」って思ったのは僕だけじゃないはず。
でも記事以上にスゴいのが、超人気のあるブログって名前がめっちゃ秀逸なんスよ。
使ってる単語にセンスを感じるし、表現にインパクトがある。
つまりは誰とも似てないってことです。
もはやセンスの塊みたいなブログ名ばかり。
ヤバい、震える。
骨しゃぶりさんの「本しゃぶり」とか、パッと見で何のブログか分かる。
しかも割と短い名前。言葉の選び方にとてつもないセンスの差を感じ絶望した。
熊谷真士さんのブログ「もはや日記とかそういう次元ではない」なんて名前がクソ長いのに、めちゃくちゃインパクトあるんですぐ覚えました。
「次元」なんて単語、普段の生活で使います?
「マクリン」なんてマクリンさんしか絶対に思い浮かぶわけねーだろwww
だって自分が通ってた幼稚園の名前から付けたんだよ?
そんなん誰も知らんし!
まさに最強の差別化。
鈴木利典さんのブログ「鈴木です。」は、短いどころかそれあんたの名前やん!って(笑)
これもインパクト絶大。
鈴木だからこそなせる匠の技。
「たにまるです。」も考えてはみたけど、響きがビミョーだったのでボツでした。
4文字ブログ名の飽和?
あとよくあるのが、「ブログ名は4文字がいい!」って記事。
ドラクエ、インスタ、サブスクみたいなやつのことね。
短い名前の方が覚えやすいからってのが理由なんだけど、4文字のブログ名って意外とムズい!
ブログ(アフィリエイト)で稼ぐ人、いわゆるプロブロガーと呼ばれる方たちが世に出てきたことで「俺はサラリーマンなんか辞めてブログで生きる!」を目指す輩がたくさん出現したんです。
それにより、
みんなこぞってブログを始める。
↓
ブログ名は何にしようかと考える。
↓
覚えやすい4文字の名前にしよう!
みたいな民族がワラワラと出てきたもんだから、似たようなブログ名が乱立状態に。
特に4文字のブログ名ってもう飽和してんじゃね?感があります。
少なくとも僕の中では。
さっきも書きましたけど、自分がブログ名を考えていたときに「あぁまた使われてる…。その名前、俺も考えてたのに」ってのがどれだけあったか!
ブログ名はとにかく先に出したもん勝ちナーンです。
おもしろい単語選びとは?
ノートの中にひっそりと書いてある珍しい単語。それがあなただけの「個性」なのだと思う。「あぁ、俺もこういうこと考えたことあったのになぁ」の「こういうこと」とは、きっとそんなひっそり書いてあった単語。
井村光明『面白いって何なんすか!?問題』 ダイヤモンド社(2020年) p186
自分の個性を盗られたようで、だからちょっと悔しく思うのではないでしょうか。
ブログ以外でもそうなんだけど、結局、自分が経験してきたこと以上のものって出せないよねってハナシ。
アイデアは自分のあたまの中からしか出せないわけだし。
だからまずは自分の経験をありのままノートに書き出してみることで「おもしろい単語=似ていない単語」を引き出すトリガーになるんです。
とにかく頭と手と足を動かして人生の経験値を上げようぜ!ってこと。
僕もノートにブログ名の案を書いて書いて書きまくった。
井村さんが言うように自分の個性を盗られたような経験もいっぱいしてきた。
もうムリだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
って絶望しかけたときに、もう一回ノートを見直したおかげで「ぽじ通」が生まれました。
人生そんなもんです。
乾杯。
ブログ名の付け方:やっぱおもしろいに限る!
気づいたら3,000字ほど書いてました。
勢いって怖いね。
冒頭、「ぽじ通」を考えるまでに1年かかったと書きました。
「ぽじ通」がおもしろい名前かどうかは自分ではわかんないです。
それを決めるのは読者なんで。
ただ、やっぱりインパクトがある言葉、キャッチーな言葉が使われてるブログ名、つまりおもしろい言葉が使われてるブログ名は確実に覚えやすい!
ブログ名の文字数なんてぜんぜん関係なかったですわ。
おもしろけりゃ、絶対に覚えます!
そゆこと!
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